一体、なぜ私はこんなに食欲が湧いてくるのか。
みんな普通に美味しいもの食べるのは好きなはず。
美味しい食事って、それだけで正義。
でもやはりいろんな人を見てると、同じ、「食べるのが好き」でも、やはり私とは熱量が違う気がするのだ。
私のエネルギーは突出している気がする。
好きな味は全買いしたい。
美味しいシェフの作るものは全種類制覇したい。
これがいかに美味しいかを半ば押し付け気味に誰かに共有したい。
事前に行く予定のお店のメニューチェックや予習は欠かさない。
テイクアウトでも出来立ての味を把握するために必ずその場で1口かじりたい。
・・・
そんな自分を、これまで、ただ私は食に貪欲で、がめつくて、意地汚いヤツだと思っていました。
だから、食欲が旺盛すぎることは恥ずかしいことだと思っていました。
世の中には毎日満足に食べられない人の方が、こうやって毎日好きなものを食べすぎるぐらいに食べる人の何倍も多いというのに・・・
じゃあ、どうして私はこんなに食に魅了されているのだろう?
と、深く掘り下げてみたわけであります。
そこで、私、気がついたのです。
食巡りは、旅であり、スポーツ観戦である。
まず、食巡りは旅である。について
外食して新しいものを食べるということは、新鮮で、刺激的である。
そして、食事を共にする友と、美味しいものを食べ、楽しむ会話は疲れた心を癒して幸せな気持ちにさせてくれる。
そう、まさに食巡りは旅と同じ、レジャーなのだ。
旅行は、初めてのこと、新しいこと、仕事のストレスフリー。楽しいことだらけ。
だからみんな旅行は好きなはず。
食事も実は旅行と全く同じ種類の快感を得られるのだ。
それが、遠出する必要もなく、必要なお金は食事代だけ。
仕事終わりにでも、毎日でも行ける。
旅行好きな人が高確率でグルメなのは、やはり、そういった同じ要素があるからだろう。
さて、食巡りはスポーツ観戦。について。
私はどちらかというとこちらに重きを置きたい。
私が、シェフの作った料理を通して何を感じ取っているか?
一言で言って、シェフの魂なのである。
素材選び、保存方法、熱、水分量、手順、調理場環境、菌、…など、料理は本当に計り知れないぐらいの要素が絡み合ってこの目の前の1つの味が誕生している。
それがめちゃくちゃ美味しくて、めちゃくちゃ私の味蕾細胞に突き刺さった時、それは奇跡だと思う。
また、味というのは、料理だけでなく、その時の私の体調や一緒に食べる人、気温や一緒に飲むお酒によっても味が変わるのだ。
そんな複雑系の中で出会えるこのドンピシャな味は、まさに、一期一会。
その味に出会えた感動と同時に、シェフのこれまでの経験やセンスや心など、全てがあって成り立っているこの料理。
シェフに心からの敬意と感謝が湧いてくるのだ。
時に涙が出る程の心に染みる味に出会う。
時に鳥肌が立つほどの天才的な味のハーモニーに出会う。
時に大切な人の顔が思い浮かぶ味に出会う。
時に、あの時あの思い出、が蘇る味に出会う。
料理1つでこんなにも心が震える。
そう、それはまさにスポーツ観戦と同じだ。
オリンピック選手がその本番の日まで、小さい頃から何年何十年、も毎日毎日練習して自己研磨してやっと得たメダル。
その必死に戦う姿を見ながら、その選手のバックグラウンドを想像して、観客は心が震えるだろう。
それと、全く同じなのだ。
今、目の前のシェフは私を相手に真剣勝負に出ているのだ。
この勝負に勝つために、「美味しい」と一言言わせるために、前日、いやもっと前から仕入れ、仕込みの準備をして、この戦場に立っているのだ。
その真剣勝負の味を、私は全身で受け止める。
時に目をつぶり思考を止め、ただひたすら舌に神経を集中させる。
その味を、栄養を、100%この体に吸収したいのだ。
人間の「魂(本気)」は人を感動させる力がある。
私はその「魂」に触れたいのだ。
つまり、私が食巡りをするのは、ただ卑しいわけじゃない。がめついわけじゃない。
食欲に支配されているわけでもない。
食巡りを通して、旅をしているのであり、
プロのスポーツ観戦をしているのだ。
自分で作った料理もいいが、自分で作った料理では未知なる味、未知なる感動には出会えないのだ。
食巡りから得られる癒し、シェフの魂のエネルギーを活力に、自分の生きる糧にしたい。
そう、だから、これからは胸を張って言う。
趣味は食べることです!! と。
そんな私に今必要な言葉は、
「足るを知る」
なのでした。
チャンチャン。
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