→ 明日が来るのが怖いあなたへ:自力で過食嘔吐を治した話(1)の続きです。
カウンセリングに行き始める
精神病とかを理解できない母に、私は勇気を出して
「カウンセリング受けたい」と言いました。
大学受験を目の前にしてこんな状態になっている私に、母も心底困っていたのでしょう。
承諾してくれました。
驚いたことに、人から評判のいい病院などもきいて調べてきてくれて、
自宅から車で2時間ぐらいかかる、山の奥にある療養病院に行くことになりました。
カウンセリングに対する憧れ
今だから、正直に言います。
ただ純粋に、「カウンセリングを受けたい」という気持ちが当時の私は強かったです。
「カウンセリングを受けてる、ちょっとか弱くて特別な自分」みたいなのに酔っていたかったところがあります。
あと、単純に、「カウンセリングってどんなこと話すんだろう?ワクワク」みたいな。
オウム返ししかしないカウンセラー
そうして行った初めてのカウンセリング。
最初にベテランの主治医みたいな方と話して、実際のカウンセリングの担当の先生は新人の若い女性の先生がついてくれました。
1回目はとりあえず現状をバーッと話して聞いてもらって、確か1回30分か1時間ぐらいだったかな。
この時、少し違和感を感じました。
この違和感は回数を重ねるごとに、確信に変わっていきました。
カウンセリングの先生もいろんな先生がいますし、病院によっても違うので、みんなをいっしょくたにして決めつけるわけではありませんが、私の担当してくれた先生は、「オウム返し」しかしない先生なのです。
私は元々心理学という学問が好きで、「オウム返し」の心理効果も知っていました。
そして、カウンセリングでは、とりあえず相手に話させてきいてあげる。
そして相手は話しながら自分の本当の気持ちに気づいたり、客観的にとらえて状況を整理できたりするようになる、というような方針も根本にあることが多いと思いますが、
私は自分と向き合うことは自分で散々やってきていたので、自分の奥底にある感情も、客観的な状況把握も自分でできていました。
それを今さらカウンセリングの先生の前で話して、話したところでオウム返しをされて、私としては、わかっていることを話しているだけで、何も進展がないのです。
なんなら、こっちが気を使って、話してあげなきゃとか間をうめなきゃとか思ってしまって、非常に疲れました。
毎回、消化不良で帰ってきていました。
「カウンセリングやめる。」
それでカウンセリング3回目ぐらいで、母に言いました。
「カウンセリングいくのやめる。」と。
こんな、発展も気づきもない会話に2時間かけて通って高いお金を払うのはもったいないし本当に母親に申し訳ないと思ったのです。
なんとなく期待を抱いていた「カウンセリング」も体験できて満足し、
それまでうだうだやっていたのも、もうやめて、自分で治さなきゃな、と覚悟したのです。
また、それだけじゃなくて、中学時代には受け入れてもらえなかった私の心の弱さを、
母に、家族に、受け入れてもらえた気がしたんですよね。
こんな弱い自分でも受け入れてもらえたんだ、ということで、それだけでだいぶ心が軽くなった気がしました。
そうです、当時の自分も少し気づいていましたが、
私は甘えてたんです。
そうやって構って大事にしてもらって、わがままきいてほしかったんです。
もう十分わがまま聞いてもらって満足したから、そこからどうするかは自分次第。
解決への一歩。「吐くのをやめる」
当時ネットで書かれていた過食嘔吐を治す方法の第一歩は、「吐くのをやめること」でした。
これは多分過食嘔吐してる人にはかなりきつい指令です。
痩せたい。吐かないと太る。でも、食べちゃう。 という状態ですから。
吐くのをやめたら、過食だけ残って太るのが目に見えてるんです。
でも、私も、吐くのをやめないと治らないだろうとは頭で理解できましたので、太ることを覚悟して、吐くのをやめました。
太るのはほんとにほんとに嫌だったけど、でも、「もう、吐かなくていいんだ」と思うと、そのほうがとても楽で嬉しかったのを覚えています。
吐くのをやめると食欲が落ち着いてくる
そして吐くことをやめたらわかりますが、最初は過食でいっぱい食べてても、吐かないと、食べられる量ってやはり限界がくるんですよね。
そうすると脳の飢餓感もおさまり、だんだんと食欲が落ち着いてくる。
食欲が落ち着くと、もう普通に平均のごはんの量で満足できるようになる。
吐くのをやめてから食欲が落ち着くまでわずか1か月程でした。
そうなれば、もう過食は治ったも同然です。
実際、私は体重がそんなに増えずに、食欲が落ち着きました。
ダイエット中に痩せた、3,4kgが戻ったところで、もう気持ちも食欲も安定して、見た目的にも、前と同じぽっちゃりぐらいに戻っただけでした。
戻ってもやっぱりぽっちゃり体型は満足はしていなかったけど、でも、もう吐かなくてもいい、食べなくてもいい、母の手料理を食べたいだけ食べられて、きちんと美味しいと味わえる。
そのことが嬉しくて嬉しくて。
学校の先生にも「それぐらいのほうが健康的でいいよ」と言われて、過去のことと笑ってそう話せるのがうれしくて。
下手なダイエットして、親にも家族にも友達にもいっぱい迷惑かけたし、自分の体もいっぱい傷つけてしまったし、食べ物も無駄にしてしまったけど、でも、その中で得られたものはたくさんあった。
自分で治すのは難しいと言われてる摂食障害も自力で治したことは、今後、どんな困難にぶつかっても自力で立ち上がれる強さになった気がする。
あの頃私を支えてくれた全てに感謝して、あの経験を無駄にしない生き方をしていきたいと思います。
まとめ
過食嘔吐を治すためにやることって、本当に簡単なんです。
「吐くのをやめること」
ただ、これが、その大底にいる人にとっては、できない。全然簡単じゃない。
「吐くのをやめる」。
これができないのは、もうそれは心の問題。
その過食嘔吐を継続させる原因って、ダイエットとか過食以外の別のところにある不平不満、悩みとかなんですよね。
私だったら、
「甘えたい」「親に構ってほしい」「こんな自分を認めてほしい」「太ってる自分も受け入れてほしい」「復縁したい」(笑)とかだったのかな。。あまり自分では意識していなかったけど。
それを探るのが、カウンセリング、とかになると思うんですが、それこそ先生も十人十色、相性が合う合わないもあると思うので、やはり一番いいのは自分で自分の心の内を探ることです。
私のカウンセリングの先生がダメだったと言いたいわけではないんです。
あの先生だったからこそ、私は自分で自分を治す覚悟を持ち、自力で治せたんですから、結果的にはあの先生に治してもらったんです。
私には、あの先生がいいと思って、神さまが巡り合わせてくれた先生だったんです。
心の問題は人それぞれ。
親がゆるせないとか、親からの愛情が感じられなくて寂しいとか。
それはやはり、その心の問題が解決しないと、表面的に出ている摂食障害も治らない。
私は、心の問題を自分で消化させ、
過食嘔吐の解決策をネットで探し、解決策を実践し(吐かない)、治るまで続けたんです。
「治す」という覚悟を持ったんです。
治すという覚悟を持つということは、治すという優先順位を一番にすること。
ダイエットより、自分の甘えより、治すことを優先させて治すために思考し、行動すること。
治らない人が「治す覚悟がない」と言っているわけではありません。
人それぞれ治らない理由は異なるし、それこそ周りの環境の影響が強くてどうしてもそっちに引っ張られたり、その他の治らない理由はたくさんあることもわかっています。
ただ、今でも摂食障害の真っ只中にいる人は、毎日が本当に辛いと思います。
できることなら健康になって、こんな苦しい生活から抜け出したいと思っていると思います。少なくとも今このブログを読んでいる人は。
それなら、まずは自分で、「私は健康になる」ということを約束しましょう。
紙に書いたりして、心に誓いましょう。
そして、自分で自分の心の中を探っていってください。
とりあえずまずは今の自分の心境を全部書き出してください。
「お母さんにこうやって言われるのが嫌だ」とか「太ってる(痩せている)自分が嫌だ」とか、全部全部。これ以上他に感情はないってぐらい。
そしたら、自分が本当は何が辛くて、誰に対して不満を持っていて、どうしていきたいのか、そういったものが見えてくると思います。
悩みや問題は人それぞれなので、そこからの問題解決はやはり自分でするしかありませんが、
まずは自分で自分の感情を冷静に理解すること。
それだけで一歩前に進めます。
・・
当時つらかった記憶はほぼ消えてしまっているので、
あまり具体的な話ができなくて参考にならないと思いますが、ただこういう人もいるんだなーと思うことで、ちょっと心が軽くなったり、希望が見えたり、何かしらの気づきになって少しでもいい方向に向かってくれたらいいなと思います。
後日談
ちなみに、それ以降、私はダイエットするときはかなり気を付けるようになりました。
体重はダイエット中でも1日1回以上は測らないようにしています。
極端に食事制限はしません。
たくさん正しい知識を入れました。
ダイエットしてストレスがたまってきたら食べるようにして、ゆるく、ゆるく、続けるようにしました。
結果、今は人生最高体重よりはー8kgです。
今まだ体型には満足していないけど、ダイエットというより、体にいい生活、いい食べ物を意識してとるようになりました。
あの辛い時期があったからこそ、今こうして健康な食事ができることに身をもって深く感謝できます。
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